iphone購入を機に
私と同年代の高齢者の場合、スマホを持っているかいないか。使いこなせるかどうか、で、その人が世の流れに沿っているかどうかが分かる、とおもう。
私は一年前まではスマホを持っていなかった。が、必要にかられて携帯をスマホに変えた。必要にかられたというのは、民宿とキャンプ場を運営するようになって、パソコンだけでは困ることが出てきたからある。
例えば外出したとき民宿やキャンプの予約が入ってもすぐに対応できない。外国の宿泊予約サイトAirbnbでは対応が遅れると評価が下がってしまうということが分かった。それで、スマホを購入することに決めたのである。
プロバイダに何がしかの月額料金を払い、宿泊予約サイトからのメールをパソコンだけではなく、スマホにも入るように登録した。これで、外出していてもスマホで確認してリアルタイムに対応することが可能になった。以後しょっちゅうパソコンに張りついている必要がなくなったのだった。
私と同年代の高齢世代にはスマホは難しいという先入観が壁となって、特に必要性もないというおもいも重なって、導入しないというのが一般的だろう。しかし、時代はスマホの進化とともに移行していて、スマホが使いこなせなければ時代に乗り遅れてしまう。スマホを持ってみて、そう実感した。しかし、スマホを持っていない人にはそのことが分かっていない、とおもう。携帯電話を、要するにガラケーだが、持っていれば不都合はないとおもっているのかもしれないが、ガラケーは2026年には廃止になってしまうのだ。
私の場合は幸いにもパソコンに親しんできたのでスマホの操作は数日でマスターすることが出来た。
そして、スマホをそばにおけば、便利なことが多いことが次第に分かってきた。たとえば天気予報などおもいついたときすぐにチェックできる。分からない漢字があればすぐに検索に、例えば「なんかい」と入れれば「何回、何階、難解」と出てくるので、ああそうか、「難解」と書けばいい、と分かるのだ。辞書で調べるよりもずっと早いし、楽だ。調べたいことがあれば、電車の時刻表であれ、郵便番号であれ、目的地への道順であれ、外国のことであれ、調べられることは数限りなくある。小説も読めれば、映画も見られる。だからスマホを使いこなせれば格段に世界が拡がるのである。
さて、私の同居人である相方がアロエのネットワークを手掛けていて、ここでもスマホがある基準となっている。
――スマホをある程度使いこなせなければ、ネットワークで成功することはむずかしい
ということは確実に言えるようである。
彼女が付き合っているネットワークである程度の実績を残している人は、例外なくスマホを使いこなしている。スマホを持っていない人など皆無である。相方のすぐ上のリーダーはスマホに加えてIpadを駆使して、グループの人たちのフォローに余念がないのだ。
私の周囲のアロエの愛用者を見ると、スマホを持っている人は5人に1人の割合ぐらいしかいない。要するに高齢者が多いのだが、5人中4人はガラケーである。中にはガラケーすら持っていない人もいる。アロエを愛用していない人も同じような傾向だ。
ガラケーの人と話しても通じないことが多い。ガラケーの人は昔ながらのこと縛られていて、そこから抜け出そうとはしない。だから新しい話題には疎いし、興味を示さない。誘っても新しいことに挑戦する人は少ない。誘うと嫌がる。嫌がるどころかそのことをきっかけに離れていく人すらいる。要するに保守的なのだ。
しかし、このところ周辺に変化の兆しが見られる。
相方のネットワークはコロナ感染騒動以来、インターネットでZoomというアプリを使ってのオンライン会議や集会となったのだが、これまではスマホに見向きもしなかった方が、スマホを購入したのである。必要にかられ、また、世の流れに遅れてはいけないと気づいたのだろう。
相方自身はZoomをより利用しやすくと、iphoneとipadを両方購入した。そして、ネットワーク仲間に、スマホがいかに必要かつ重要かを熱を込めて説いたのだった。その心を込めた説得に、心動かされたに違いない。
結果、一人の方はこんな世の先端をいく電子機器を使えるようになって嬉しいと嬉々として語り、以来Zoomでの集会に参加するようになったのだった。もう一人の方はまだ十分にはスマホを使いこなせてはいないが、メールやLINEというアプリを使って、相方としょっちゅう連絡を取るようになった。もう二人の方は近いうちにスマホでの集会に参加するようになるに違いない。
ところで、私はというとスマホをAndroidからアップルのiphoneに変えた。
iphoneで撮影したという映像をYouTubeで見て、こんなにきれいに撮れるのなら、iphoneを購入してもう一度、インターネットで歌の配信をやってみようか、という気になったからである。歌の配信は今はなくなってしまったのだがGoogle+というサイトで、5、6年前にも夢中でやったことがある。合わせて11万回再生されたのだから、結構な実績といえるだろう。
が、手持ちのデジカメでの動画だったので、当然画質も音質も悪く、また、このサイトの運営に疑問を感じたりして、嫌気がさし1年ぐらいでやめてしまったのである。そのときはDTMつまりコンピーターミュージックのソフトを使ってカラオケを作り歌を吹き込んだのだが、今回は趣向を変え、語りとギター伴奏での歌をやろうということなのである。かくて、現在のところは、最先端を行っているというアップル社のiphone11
pro max という機種を購入した。
この機種での画像は以前のデジカメとは比べようがないぐらい鮮明で問題はないのだが、音質が内臓マイクでは落ちるという。多くのYouTuberが外付けのマイクを使用していて、YouTubeには内臓マイクと外付けマイクの比較動画も多数アップされている。そこで私も約1万円のマイクを購入したのだが、歌声とギター伴奏は別々のものにしたいという欲が出てきた。ギター用は以前使っていたダイナミックマイクにして、声用にはコンデンサーマイクを購入すべく、現在どのマイクにするか検討中である。ダイナミックマイクの値段はいくらだったのかは覚えていないが、当時かなりの価格だったという記憶はある。
並行してギター伴奏を練習している。
そして、単なる弾き語りではなく、前段にエッセイ的な話も入れ、全部で10分前後の動画にしたいと思っているのである。
ということで、スマホ購入を機に新たな挑戦をすべく、勉強奮闘中なのである。